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> 実験モーダル解析の基礎(実践編)
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実践編

1.実験 対象物を準備する

今回は、簡単な鉄板を例として説明します

モーダル解析の目的 は?
そもそも、何のためにモーダル解析をするのでしょうか。目的を明確にする必要があります。
シミュレーションの検証、試作品の確認、製品のトラブルシューティング、etc.

モーダル解析は万能ではない。
モーダル解析は、実験する対象物の固有振動数、モード、減衰を求めるもので す。例えば、車のタイヤのホイールバランスが狂っている場合、バランス調整を行う必要があり、モーダル解析は、基本的に役に立ちません。

「振動問題が発生したので、まずモーダル解析(実稼働解析)をする。」---- これは間違いです。

すぐ実行して、役に立つのか立たないのかは、運次第。 固有モードに関係している場合、役に立つ。
まず実施しなければならないのは現象把握となります。
どのような現象が発生しているか確認して、固有振動数などの問題の可能性があれば、ここで初めてモーダル解析(実稼働解析)を行う方向になります。
ここで問題なのは、現象把握するためには、手順が決まっているわけではないため、いろいろな知識が必要なことです。対象物に関する知識、実験手法、データ 収集方法、信号処理の知識、実験装置や ソフトのオペレーション、等など。 スキルアップするほど、現象把握が出来てメカニズムの解明に役立ちます。
振動問題をメイン業務としていない場合は、なかなか現象の見極めが難しいかもしれません。
また、振動問題において、振動の大きな箇所が対策する箇所と一致とは限らないため注意が必要となります。

いずれにしても、モーダル解析の結果を得ることが目的と一致していなければなりません。
モーダル解析では、固有振動数、モード、減衰を知りたいときに使用します
(実稼働解析では、周波数とモード)

実験対象物は?

実験対象物が、部品単体の場合とアセンブリの状態では、実験方法やセッティング変えることも多いので注意が必要です。

今回の例は、以下のような鉄板で説明します


対象物を見たときに、すぐに実験開始できるでしょうか?
残念ながらできません。
ここで事前に知らなければならない事は!
● どのように実験するのか?(設置等)
● 周波数は何Hzまで必要か?
● 何点計測するの?
● どこを加振するの?
    etc.

実験対象物は実際の実動状態で何らかの加振(モータ、エンジン、風、etc.)が行われて振動が発生します。加振があって振動が発生する。そしてそのモー ドを求めると言う事は、実験対象物が実際に動作中、どのような加振が行われているのか知る必要があります。

詳細は、3.実験前の事前準備 

良い結果を得るために は?
実験モーダル解析で良い結果を得るには、一言、「精度の良い実験を行うこと」
どんなに高度なモーダルパラメータ抽出手法を使っても、実験データの精度が良くなければ、正しい結果は得られません。高度なモーダルパラメータ抽出手法に なるほど、実験データが正しいとして忠実に求めようとするからです。
精度の高い実験データを計測するよう、心がけましょう。

実 験モーダル解析の基礎 (有)エヌブイソリューションズ NV Solutions, Inc.